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東港マグロ編

台湾の東港(ドンガン)漁港に、獲れたてのクロマグロを食べに行った特別編です。2026年5月末の訪問です。なお、今回ポーカーシーンはありません。

東港は、高雄からさらに南にある屏東県の港町で、台湾有数のマグロの特産地です。 去年の11月に台湾編3で一度来てクロマグロを食べたのですが、東港の沖合でクロマグロが獲れる旬は5月から6月ということで、改めて旬の時期にやってきました。クロマグロは、日本で言う本マグロのことです。 前回、台北からついでに寄ってみたら意外と簡単に来られたので、もう一回行こうと思った次第です。

小港站⇒東港站 約50分 60元(300円)。一つ手前の高雄国際航空站からも同じバスに乗れる

20時5分、高雄の 小港站のバス乗り場から、東港站まで約50分・60元(300円)。一つ手前の高雄国際航空站からも同じバスに乗れます。

高雄国際空港へは、日本の9都市(札幌・仙台・成田・名古屋・大阪・岡山・福岡・熊本・沖縄)から直行便が出ていて、案外便利にアクセスできます(2026年6月時点)。高雄市内ではポーカーも遊べます。

大鵬湾大飯店のダブルルーム。8,650円/1泊(朝食付き)

大鵬湾大飯店の部屋。大きいベッドに変えてもらった

東港站から徒歩5分の 大鵬湾大飯店。ダブルルームで 8,650円/1泊・朝食付き(チェックイン15時〜・チェックアウト11時)です。

  • ベッド2台のダブルを予約していたのですが、ベッドが大きい部屋にアップグレードしてくれました
  • シャワーとバスタブあり。ウォシュレットはありません
  • デスクがちゃんとあるのがいいです。冷蔵庫、荷物置き場、カウチソファーもあって、外も見えます
  • Wi-Fi は 11Mbps で、ギリギリです

萬多利生魚片(深夜の漁市場)

Section titled “萬多利生魚片(深夜の漁市場)”

夜中に刺身を出してくれる店があるということで、ホテルから行ってみました。

深夜の東港区漁会漁市場

華僑魚市場のさらに奥に、東港区漁会漁市場という別の市場エリアがあります。夜中でもセリが始まるくらいやっていて、うっすら魚の匂いはしますが、臭さはそんなにありません。 市場を横目に奥へ進むと、めちゃくちゃ人が集まっている一角があります。

萬多利生魚片。深夜でも店内はお客さんでいっぱい

そこが 萬多利生魚片(ワンドゥオリーシュンユイピェン)です。

  • 営業時間は 22時〜翌5時の深夜特化型です。定休日は日曜(概要欄より)
  • レジ横の QR コードを読み取るとメニューが開き、日本語もあります。イートインかテイクアウトを選んで注文します。周りの人もみんなスマホを見ながら注文していました
  • 注文したときは180番で、呼ばれていたのがまだ124番。待つこと1時間でした
  • ご飯はこの店には無く、横の店まで買いに行く必要があるのですが、お兄さんが買ってきてくれて、しかも「いいよいいよ」とタダにしてくれました
  • 魚のアラで出汁をとって生姜で整えたような、無料のスープが振る舞われています

揚げ物盛り合わせをサービスしてくれた

待っている40〜50分のころ、さっきのお兄さんがさらに揚げ物の盛り合わせを持ってきてくれました。たぶんイカのすり身を揚げたものなど。優しすぎませんか。

午前2時、注文した刺身が到着。刺身3種盛りにクロマグロを個別に追加

2時、刺身3種盛り(カジキ・サーモン・マグロ)に、クロマグロを個別で追加したものが到着しました。醤油は甘口です。

総合 100元(500円)。刺身3種盛り合わせ(マグロ・サーモン・カジキマグロ)。右のクロマグロ4切れは省いた価格

刺身3種盛り合わせの 総合は100元(500円)。マグロ・サーモン・カジキマグロの盛り合わせで、この値段にはクロマグロ4切れは含まれていません。

黒鮪魚 赤身 20元(100円)

黒鮪魚 金三角 100元(500円)。クロマグロのカマトロ

黒鮪魚 皮油 30元(150円)。クロマグロの上赤身?

黒鮪魚 腹 70元(350円)。クロマグロのトロ

追加したクロマグロは4切れで、1切れずつの値段です。

部位値段
黒鮪魚 赤身(赤身)20元(100円)
黒鮪魚 皮油(上赤身?)30元(150円)
黒鮪魚 腹(トロ)70元(350円)
黒鮪魚 金三角(カマトロ)100元(500円)
  • とにかく鮮度がいいです。臭みが全くなく、獲れたてってこうなんだな、という感じ。冷凍していないんじゃないかと思います
  • 金三角(カマトロ)の1枚は別格でした。半年前に市場で食べたカマトロとは見た目も味も全然違いますが、赤身の濃い味の中に鮮度のいい脂がぎゅっと詰まっています。一見そんなに脂が乗っていないように見えて、口に含むとジュワッときます。ただ、一番筋張ってもいました
  • トロは程よい脂で、一番食べやすかったです
  • 皮油と赤身は、差があまり分かりませんでした。皮油のほうに、うっすら脂が乗っているくらい

雨が降ってきたら、立派な傘まで貸してくれました。ホスピタリティの塊です。台湾の人は優しいと前から感じていましたが、今日で確信になりました。

ホテルの部屋に戻って、借りた立派な傘を広げる

本日のお会計は1,600円(総合500円+クロマグロ4切れ1,100円)。安すぎます。 去年の2軒目の刺身が間違いなく10点で、そこにはちょっと及ばないかなと悩みましたが、深夜1時過ぎにあの活気、あの鮮度とうまさの刺身が食べられるロケーションが好きです。傘や揚げ物、タダにしてくれたご飯は抜きにして、公平に 9.9点です。

華僑魚市場のショーケース。金三角・上腹

翌日、昼の 東港漁港 華僑魚市場へ。入口から入っていくと、マグロの店がいっぱいあります。

華僑魚市場のショーケース。黒鮪魚の金三角や上腹が並ぶ

別の店にしようかとも候補を挙げていたのですが、圧倒的に王匠のディスプレイがうまそうで、王匠一択でした。 王匠は華僑魚市場の中にあり、営業時間は11時〜18時、定休日は火曜・水曜です(概要欄より)。

鮮魚味噌湯/小 30元(150円)。あら汁

鮮魚味噌湯/小 30元(150円)のあら汁は、白味噌で、出汁はそんなに出ていない独特の味です。

黒鮪魚泥手巻/生 100元(500円)。クロマグロのネギトロ手巻寿司

黒鮪魚泥手巻/生 100元(500円)は、クロマグロのネギトロ手巻寿司です。

赤身・中トロ・大トロ・カマトロの刺身

刺身は赤身・中トロ・大トロ・カマトロの4種。

黒鮪魚 中腹 120元(600円)。クロマグロの中トロ

黒鮪魚 上腹 180元(900円)。クロマグロの大トロ

黒鮪魚 金三角 250元(1,250円)。クロマグロのカマトロ

品値段
黒鮪魚 中腹(中トロ)120元(600円)
黒鮪魚 上腹(大トロ)180元(900円)
黒鮪魚 金三角(カマトロ)250元(1,250円)
炙焼星鰻握寿司(穴子の炙り寿司)70元(350円)
炙焼比目魚握寿司(エンガワの炙り寿司)50元(250円)
北海道生干貝(ホタテのウニ・イクラ乗せ)150元(750円)
黒鮪魚 金三角握寿司(カマトロの握り)250元(1,250円)
  • 大トロは、めちゃくちゃうまい。やばうまいです
  • カマトロは、うまいことが約束されています
  • 握りのカマトロ・大トロ・中トロは、置いておくと脂が垂れてくるほど。一瞬で溶けていきます

炙焼星鰻握寿司 70元(350円)。穴子の炙り寿司

北海道生干貝(佐海膽/鮭卵)150元(750円)。ホタテのウニ・イクラ乗せ

ホタテは、ホタテだけだと100元(500円)なのを、ウニとイクラを乗せて150元(750円)にしているのですが、乗っている量が正直ちょっとしょぼいです。もうちょっと高くしていいから、もうちょっと乗せてほしいと思いました。とはいえ、まあ絶対うまいです。

黒鮪魚 金三角握寿司 250元(1,250円)。クロマグロのカマトロの握り

金三角握寿司を手に取る

金三角握寿司を食べたあと。ウマすぎる

ウマすぎます。さすがに冷凍物とは違って、明確な差を感じます。

王匠 黒鮪 金三角・上腹・中腹・赤身等 1,500元(7,500円)。10点

王匠のお会計は1,500元(7,500円)で、10点です。やっぱり10点、下がることはありません。これ以上のマグロは無いんじゃないかという、びっくりするうまさでした。

夜と昼で店は違いますが、借りた傘もちゃんとお返ししてきました。 東港のクロマグロは唯一無二で、マグロ好きの方には手放しでオススメできます。来るのはちょっと大変ですが、思ったほど大変じゃないです(超主観)。来てよかったです。

王匠の7,500円で大満足して帰ってきたのですが、黒マグロといえば日本では青森の大間が有名です。初競りでは1本1億円を超える値が付くこともあります。ポーカーも遊びたい私としては台湾一択で出かけましたが、大間やその他、黒マグロが取れる漁港は日本国内にもあります。

そこで、東京から東港に行って黒マグロを食べるのと、東京から大間に行って食べるのでは、どっちがコスパがいいのかを比べてみました。ついでに、沖縄でも食べられると聞いたことがあったので、大間以外にも黒マグロが揚がる国内の港を調べて、東港と比べています。私が東京在住なので東京を起点に考えていますが、他の地域に住んでる方にとっては当然コスパ&タイパの順位は前後すると思いますので、逆算してご利用ください。また基本的に、情報収集はAIに頼っています、ある程度の精査は自分でも行っていますが、これより以下の内容については参考程度に参照いただけますと幸いです。

東港と大間、どっちがコスパがいいか

Section titled “東港と大間、どっちがコスパがいいか”
台湾・東港青森・大間
片道の移動飛行機+バス 約6時間飛行機+フェリー 約4.5〜5時間、新幹線+車 約5.5〜6時間
旅行全体の費用4万〜8万円(1〜2泊)4万〜8万円(1泊以上)
マグロの食事7,500円で大トロ・中トロ・カマトロの食べ比べ(実際に払った額)本マグロ丼で3,000〜4,000円台から。食べ比べると1万円以上
旬5〜6月秋〜冬

移動にかかる時間とお金は、実はあまり変わりません。大間は本州の最北端で、函館からフェリーで渡るいちばん早いルートでも片道4.5時間はかかります(行き方は下の大間の節に)。差が出るのは食事で、同じくらいの金額なら、東港のほうが部位を揃えてお腹いっぱい食べられます。大間は「大間で本マグロを食べた」という体験に価値がある場所なので、純粋なコスパなら東港の勝ちだと思います。

大間以外にも、黒マグロを食べに行ける国内の候補はあります。目的別にまとめるとこうなります。

重視することおすすめ
日帰りで、生のクロマグロを最短時間で食べたい宮城・塩竈
観光も含めた旅行全体の満足度沖縄・那覇/糸満(クロマグロは春〜初夏)
天然の大間産ブランドを体験したい青森・大間
島旅と地魚を組み合わせたい長崎・壱岐/対馬
黒マグロに加えて海外旅行も楽しみたい台湾・東港

行き先別の比較(東港と国内4か所)

Section titled “行き先別の比較(東港と国内4か所)”

東京発・1人あたりの目安です。

行き先主なマグロ旬・時期片道の移動旅行全体の費用マグロの食事
台湾・東港天然クロマグロ(生)5〜6月飛行機+バス 約6時間4万〜8万円(1〜2泊)1,600〜7,500円(実際に払った額)
宮城・塩竈生クロマグロ(水揚げ量全国1位)・生メバチ店に確認(メバチは9〜12月)新幹線+電車 約2.5時間往復 約2.4万円(日帰り可)1,500〜5,000円
沖縄・那覇/糸満生マグロ各種・クロマグロクロマグロは3〜7月飛行機 約3時間2.5万〜6万円(1〜2泊)2,000〜6,000円
青森・大間天然クロマグロ(大間産)秋〜冬飛行機+フェリー 約4.5〜5時間4万〜8万円(1泊以上)丼で3,000〜4,000円台、食べ比べると1万円以上
長崎・壱岐/対馬マグロ類(地魚と合わせて)店に確認飛行機+船3.5万〜7万円3,000〜8,000円

東港の食費は私が実際に払った額で、それ以外は計画用の概算です。確定運賃や各店の現行価格ではありません。クロマグロ以外のマグロを出す店も多いので、魚種は店頭で確認してください。

東港は、飛行機代がかかるぶん旅行全体の費用は高めですが、食事の値段と鮮度は頭ひとつ抜けています。上で書いたとおり、宿も東港站から徒歩5分で1泊8,650円でした。日帰りはできないので、高雄でのポーカーや観光とセットにするのがおすすめです。

黒マグロ(本マグロ)は、天然か養殖かで値段も味わいも変わります。

  • 天然物:獲れた時期や個体によって脂の乗り方が変わります。大間産のような産地ブランドの価値も値段に乗ります
  • 養殖物:脂の乗り方が比較的安定していて、濃厚な脂を楽しみやすいです。天然物より必ず安い、味が劣る、というわけではありません

日本では養殖の本マグロもたくさん出回っています。台湾と日本を公平に比べるなら、魚種・天然か養殖か・産地・部位・量を揃える必要があります。

また、国内の「生マグロ」の産地は、クロマグロではなくメバチやキハダが主役のところが多いです。「黒マグロを食べたい」のか「冷凍していない生のマグロを食べたい」のかで、行く場所が変わります。

宮城・塩竈:日帰りで行ける国内の本命

Section titled “宮城・塩竈:日帰りで行ける国内の本命”
  • 2025年の漁期の生クロマグロの水揚げ量が全国1位の港です(2位は鳥取の境港)。生メバチも多く、9〜12月に獲れる脂の乗ったメバチは「三陸塩竈ひがしもの」というブランドになります
  • 塩釜水産物仲卸市場にはマグロの専門店が25軒ほど並び、ご飯セット(味噌汁付き)に好きな切り身を乗せる「マイ海鮮丼」も作れます。朝3時(日祝は6時)から開いていて、昼以降は閉める店が増えるので、午前中に行くのがおすすめです
  • 東京駅から新幹線「はやぶさ」で仙台まで約1時間34分・指定席11,630円、そこから仙石線で塩竈へ。片道約2.5時間・往復約2.4万円で、日帰りが余裕でできます
  • 「安くて美味い生マグロを最短時間で食べたい」なら、タイパ・コスパともに国内No.1だと思います。メバチを出している店も多いので、クロマグロが食べたいときは店頭で魚種を確認してください

沖縄・那覇/糸満:旅行全体の満足度なら

Section titled “沖縄・那覇/糸満:旅行全体の満足度なら”
  • 生鮮マグロの水揚げ量が全国でも上位で、生マグロを出す店があり、観光も楽しめます
  • クロマグロの旬は3月から7月で、5月が最盛期です。200キロを超える本マグロが揚がることもあります。それ以外の時期はキハダやメバチが中心です
  • 東京からの航空券を安く取れれば、旅行全体の満足度を高めやすい候補です

青森・大間:ロマンとブランド重視

Section titled “青森・大間:ロマンとブランド重視”
  • 天然の大間産本マグロを味わうことに価値がある場所です。現地の本マグロ丼は3,000〜4,000円台からありますが、刺身や寿司で部位を食べ比べると1万円を超えてきます。初競りの1億円超え(2025年の最高値はキロ75万円)は縁起物の例外的な値段で、お店の値段とは別物です
  • 本州の最北端で、東京からは片道4.5時間〜。行き方は下の3つです
  • 「大間で本マグロを食べた」という体験重視の方向けで、食費だけのコスパでは有利ではありません

北海道の函館を経由するルートや、新幹線+レンタカーなど、行き方は目的に合わせて選べます。

ルート経路片道の時間片道の費用向いている人
1. 時間重視羽田 → 函館(飛行機)→ 大間(フェリー)約4.5〜5時間約20,000円〜弾丸旅行・1泊2日で行きたい
2. バランス重視東京 → 八戸/七戸十和田(新幹線)→ 大間(レンタカー)約5.5〜6時間約20,000円〜ドライブや観光も楽しみたい
3. 費用重視東京 → 八戸/青森(夜行バス)→ 下北(電車)→ 大間(路線バス)約14〜15時間約12,000円〜とにかく費用を抑えたい
  • 1. 飛行機+フェリー(函館経由):羽田から函館空港まで約1時間20分、空港から函館港のフェリーターミナルまでバスかタクシーで30〜40分、津軽海峡フェリー「大函丸」で約1時間30分。フェリーが大間港に直接着くので、下北半島の長い陸路をまるごとカットできます。本州を陸路で北上するよりずっと早い、裏ワザ的なルートです
  • 2. 新幹線+レンタカー:東京駅から「はやぶさ」で八戸駅か七戸十和田駅まで約2時間50分、駅前でレンタカーを借りて国道279号経由で約2時間30分〜3時間。下北半島は路線バスの本数がとても少ないので、車があると快適です。仏ヶ浦などの観光地にも寄りやすく、何人かでレンタカー代を割れば費用も抑えられます
  • 3. 夜行バス+電車+路線バス:東京から夜行バスで八戸か青森まで約10〜11時間、青い森鉄道で野辺地へ出て JR大湊線で下北駅へ、そこから下北交通バスで大間まで約1時間40分。車中泊で宿代も浮きますが、乗り継ぎの時刻は事前の確認が必須です

長崎・壱岐/対馬:島旅と組み合わせるなら

Section titled “長崎・壱岐/対馬:島旅と組み合わせるなら”
  • 玄界灘の好漁場で、一本釣りでマグロ類を獲っている地域です。マグロは壱岐の主要な海産物のひとつです
  • 島への交通費はかかりますが、島旅と地魚を組み合わせるなら候補になります。天然か養殖か、いつ出しているかは店によるので、事前に確認が必要です

東京から電車で約2時間、日帰りで行けて交通費をいちばん抑えられる生マグロの港です。ただし、銚子に揚がるマグロはビンナガ・メバチ・キハダが中心で、クロマグロ(黒マグロ)はごくわずかです。黒マグロが目当てなら本マグロを出している店を探す必要があるので、比較からは外しました。

最初の疑問だった「東港と大間、どっちがコスパがいいか」は、食事の満足度まで含めると東港です。そして、東港で7,500円の食事に満足できたのなら、国内で同じ満足度を目指すのに、必ずしも大間を選ぶ必要はないと思います。

  • 日帰りで手軽になら塩竈。生クロマグロの水揚げ量が全国1位で、東京から2時間半です
  • 旅行として楽しむなら沖縄。行くならクロマグロの旬の3〜7月に
  • 天然の本マグロのブランドにこだわるなら大間
  • 島旅と組み合わせるなら壱岐/対馬

なお、どの行き先でも、脂の多いトロが目当てなら、天然にこだわらず養殖の本マグロを出す店も候補に入れると、費用と満足度のバランスが取りやすいです。

それでも、獲れたての天然クロマグロを旬にあの値段で食べられる東港は、飛行機代を払っても行く価値があると思っています。

国内の産地を調べていて、生マグロの港はメバチやキハダが主役のところが多いと分かりました。そうなると、「黒マグロ(本マグロ)は、ほかのマグロと比べて本当にそこまでおいしいのか」が気になってきます。種類ごとの違いを知っておくと、どこにお金をかけるかも変わってくると思うので、代表的な5種類の味わいと一般的な評価もまとめておきます。

種類主な味わいの特徴一般的な位置づけ
クロマグロ(本マグロ)赤身の濃い旨味、トロの脂の甘味高級マグロの代表格
ミナミマグロ(インドマグロ)脂の甘味、滑らかな口どけ高級品として人気
メバチマグロ赤身の旨味と酸味のバランス幅広く親しまれる
キハダマグロさっぱりしてクセが少ない日常的に食べやすい
ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)柔らかな身、淡白な味わいビントロとしても人気

この表は味の傾向を整理したもので、絶対的なおいしさの順位ではありません。

東港で食べたのがこれです。高級マグロの代表格で、大間産などが有名です。赤身にはマグロらしい濃い旨味があり、トロは脂の甘味と口どけのよさが魅力です。

ただし、本マグロなら必ずおいしいというわけではありません。天然か養殖か、魚体の状態、脂の乗り、鮮度の管理によって味わいは変わります。

  • 向いている人:赤身の濃い旨味も、トロの脂の甘味も、両方楽しみたい人

ミナミマグロ(インドマグロ)

Section titled “ミナミマグロ(インドマグロ)”

本マグロと並んで高級マグロとして扱われる魚です。脂の乗った個体はトロの甘味や滑らかな口どけが魅力で、本マグロと同じように高級寿司店でも出てきます。本マグロだけが最高というイメージがありますが、ミナミマグロも十分に評価の高い魚です。

  • 向いている人:脂の甘味や、濃厚で滑らかなトロを楽しみたい人

スーパーの刺身や寿司店で広く親しまれているマグロです。赤身の旨味と酸味のバランスがよく、比較的すっきり食べやすいのが特徴です。上で書いた塩竈の「三陸塩竈ひがしもの」は、このメバチのブランドです。クロマグロとは別の魚ですが、質の高いマグロを楽しむという意味では、十分に比べる価値があります。

  • 向いている人:赤身の旨味を楽しみたい人、脂が強すぎないマグロが好きな人

さっぱりした味わいが特徴です。濃厚な脂の甘味よりも、クセの少なさや食べやすさが魅力で、刺身や寿司以外の料理にもよく使われます。トロを期待すると物足りないこともありますが、値段も比較的手頃で、普段の食事でマグロを楽しむにはいい選択肢です。

  • 向いている人:脂っこさが苦手な人、さっぱりした刺身を食べたい人

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)

Section titled “ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)”

身が柔らかく、淡白で食べやすいマグロです。脂の乗ったものは「ビントロ」として寿司店などで人気があります。本マグロの赤身のような濃い旨味とは方向性が違い、柔らかな食感や脂の滑らかさを楽しむ魚です。

  • 向いている人:柔らかな食感が好きな人、ビントロのような脂のある身を楽しみたい人

本マグロにこだわる必要はあるのか

Section titled “本マグロにこだわる必要はあるのか”

同じ魚種でも、赤身とトロでは味わいが大きく違います。天然か養殖か、獲れた時期、個体の状態、保存や熟成のしかたでも評価は変わります。脂の少ない本マグロの赤身より、脂の乗ったメバチのほうがおいしいと感じる人もいるはずです。

東港でも、萬多利の赤身と皮油は差があまり分からなかった一方で、金三角(カマトロ)の1枚は別格でした。同じクロマグロでも部位でこれだけ違うのは、実際に食べて実感したところです。

本マグロは、赤身の旨味からトロの脂の甘味まで楽しめる高級魚で、特別な食事として高いお金を払う価値は十分にあります。ただ、脂の多い部位が好きならミナミマグロやメバチ、赤身の味を重視するなら良質なメバチ、さっぱりした刺身が好きならキハダ、と好みに合う選択肢はほかにもあります。

寿司店や産地に行ったら、本マグロだけでなく、メバチなど別の種類も食べ比べてみるといいと思います。赤身同士、脂の多い部位同士で比べると、種類による違いが分かりやすいです。本マグロは確かに魅力的ですが、必ずしも本マグロだけが正解というわけではありません。

食ってみな飛ぶぞ わざわざ台湾まで行く価値のある獲れたてクロマグロ 東港漁港【至極のグルメ】